鋼の錬金術師 (9) (ガンガンコミックス)
友人に即発されてレビューと言うか、ある内容について考察@ネタバレ含むをしようかなぁと。
――――――<以下反転>――――――


ある内容とはこの巻を読んだ人なら誰でも考えるであろうロス少尉は本当に死んだのか?ということ。
個人的に答えはやはり「ノー」ってところでしょうか。
その根拠として挙げられるのは、

  • 大佐が死体を消し炭寸前まで燃やし尽くしている点

→無二の親友を殺された恨み故というのも考えられなくもない。
しかし、ロス少尉が重要参考人として聴取を受けたときには、
ロス少尉について洗いざらい調べるという慎重な判断だったにも関わらず、
幾ら脱走し、射殺許可が出たからと言って、何の物的証拠も得られていない状態なのに、
頭に血が上って問答無用に殺してしまうとは考えにくい。
むしろ錬成で作り上げた死体と交換したのを誤魔化すのが目的と考えるのが妥当。

  • 死体に付けられていたネームタグの鎖が切れている点

→留置所の識別タグを付けている鎖なんだからそんな自然に切れるようなやわな物質で出来ているわけがない。
焼き殺したのなら尚更あんな切れ方はしないはず。
つまり人為的に切ってつけ変えたと考えられる。

  • ファルマンがバリーに大佐に通じた電話を貸した点

→ファルマンを気絶させたいだけならわざわざ振り向かせなくても、電話している最中に後ろから殴った方が確実。
それに自分を監視している人物に通じている電話をしているとき限ってに揉め事を起こすという危険を冒す必要は無い。
そして、この電話を替わってくれというきっかけはロス少尉の犯人断定の記事を見たこと。
つまり、あの電話を借りたのは素直に大佐にロス少尉の無実について話したかったからと考えるのが妥当。
よって、この時点で大佐はバリーの口からロス少尉の無実を知っている、
また、たとえバリーの話を完全に信じなくても、問答無用で殺すという可能性はこれで無くなる。
で、因みに補足としてファルマンを気絶させたのは、計画を一々説明するのが面倒だったからと思う(ぇ

  • 大佐から「休暇を取ったらどうかね」という話を聞いたコマの少佐の表情

→それまでの怒りを抑えるような表情とは打って変わって、友人曰く「ハッ!!」って言う表情になっている。
そして、わざわざ大佐がしゃがみこんで、少佐に話しかけていることから、
二人の間で密かにロス少尉の生存を知らせるやりとりがあったと考えられる。
その後の「東部は美人が〜」という台詞は、その少し前のシーンで監察医が「こんな別嬪さんを〜」と言ったのを受けて、
「ロス少尉は東部にいる」ということを暗喩していると考えられる。


ちなみに、逆に、ロス少尉は死んでいると考えられる根拠は、

  • 死体にロス少尉のものと断定される歯があった点

→しかし、大佐が事前にロス小尉のことを洗いざらい調べてるので、
監察医が知っている程度の歯の治療痕などの情報を調べられない道理はないし、
そのことを事前に知っているなら、この死体はロス少尉のものであると誤認させるために、
そっくりに錬成したその治療痕付きの歯を残しておいたと考えられる。

  • 背表紙にロス少尉が載っている点

→この背表紙に載るのは、その巻で死んだ人と言うのがハガレンコミック版の法則だが、
今まではストーリー的に突然死んだキャラでもそのまま昇天(?)しているのに、
今回に限って「ちょっと まてやー!!」と昇天に異議を唱えていることから実は生きている可能性が生じる。


根拠以上。
中にはちょっと強引な奴もありますが、総合的に見ても生きているという結論かな。
まぁ、文章中に書いてある根拠から考察するとこうなんですが、まぁ、普通に考えて、死んでいるとすると、
今までの大佐のイメージがヘドが出るキャラに一変(ぇ→キャラクターグッズで稼いでいる某会社から苦情。
という連鎖が起こることが予想されるので、編集部に止められそうですし(ぁ


――――――<反転終了>――――――
と言うのが友人との対話で出たのも含めての考察。
まぁ、こういう考察が出来たことも含めてこの巻は面白かったと思いますよ?(`・ω・´)シャキーン